『第2回富士山ホリスティック農学校』稲の多年草化栽培と不耕起栽培の実践
2024年4月30日2024年4月27日28日、富士山日月倶楽部さん主催の『第2回富士山ホリスティック農学校』に参加してきました。
田植えはせず、
草取りもせず、
肥料も与えず、
することは田んぼに水が入っているのを確かめることだけ。
そして、秋に稲穂が頭を垂れたら、収穫する。
今回は神奈川県相模原市で不耕起、冬季湛水で稲の多年草化栽培を行っている小川誠先生が講師でした。
実習では、実際に小川先生の田んぼで多年草化した苗を田植えする体験をさせていただきました。
講師:小川誠先生
多年草化した苗の親子(左が子、右が親)
多年草化した苗の田植え
鈴木一正さん指導で稲から種を採取
採取した種の種まき
佐野命さんの野草講座
■なぜ耕すのか、なぜ耕さないのか
■不耕起・冬季湛水の米作り
■稲の多年草化栽培への道のり
■稲の多年草化栽培
■なぜ稲は多年草化したのか
■稲の多年草化栽培の具体的な方法
■和み農
■今後の課題と希望、展開
今回の講座を受ける前は半信半疑でした。お米は毎年初夏に田植えして、夏の間は草刈り、秋になったら稲刈りをして収穫する。というのがあたりまえだと思っていました。
秋の稲刈り時に高刈りして冬場も田んぼに水を絶やさず流し、春になったらそのまま刈った場所から新たに稲が葉を伸ばし稲穂が膨らみ頭を垂れて美味しいお米ができる。
しかも不耕起、無農薬で。
昔から米作りは八十八(はちじゅうはち)の手間がかかると言われ収穫までには大勢の人員も必要になり米農家は減少の一途を辿っています。
小川先生の多年草化栽培は手間、人手、費用の部分でも生産する人にやさしく目から鱗のお話しでした。
『日本人はいい意味で真面目すぎる。頑張りすぎてしまう。』『大量に生産する米農家さんにはこの栽培は向かないが自給農でやるのであればこの多年草化栽培はとても楽ができる米作りです。』とおっしゃっていました。
今回の田植え実習でお借りした田んぼは猪之頭地区にあり小川先生は富士宮市は湧き水が豊富で麓の町なので傾斜もあり米作りには大変恵まれている場所だとおっしゃっていました。
水も豊富に湧き出ていて気候もよく大変恵まれている富士宮市。
住んでいると忘れていますがいつも他県から来た方に気づかせていただいています。